大淀町が活用する資源 ”番茶”
2018.1.23|ブログ
大淀町の産品である二十世紀梨とともに中増地区で生産される番茶は、
生産者の努力により、高品質・特色のあるお茶としての評価が高い。
そもそも大淀町では江戸時代以前より茶の生産が盛んで、
その品質の高さは茶処『宇治』で評価され、生産品の多くが
宇治地方に出荷されて、『宇治茶』として販売されてきたという経緯がある。
番茶が生産されている大淀町中増地区は、きめ細かい粘土質の赤土で、
豆類や芋、ジャガイモなどの地下茎の農作物に上質なものが多く、
地元では古くから評価されていた。 上質の赤土は地力が強くミネラル分を多く含むといわれている。
烏龍茶の名産地・台湾でも、その栽培地の多くが赤土である。
お茶の生産工程にも中増地区独自の『天日干し』という工夫がある。
摘み取った茶葉をよく蒸し、その後長ければ1日以上天日でしっかりと乾燥させる。
揉まずに天日で乾燥させるので一度に大量に作ることは出来ないが、
機械で乾燥させた茶葉と比べると香りが高く、渋みが少ない、あっさりとした味わいの番茶に仕上がる。
尚、この番茶を焙じると香ばしい香りのお茶『ほうじ茶』を作ることができる。